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馬場川通り

 

つながりながら成長する拠点づくり

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馬場川通りは、前橋市の中心市街地に位置する憩いの空間です。
前橋中央通りアーケード街の坂下から県道赤城線までを車道、植栽、歩道、水路の4つが並列に配置されて、四季折々の彩りとともに訪れる人達の目を楽しませてくれています。

 

通り沿いには、2021年から進められてきた馬場川通りアーバンデザイン・プロジェクトの工事が完了し、レンガ敷のすてきな空間に生まれかわりました。川沿いには200メートルのデッキとベンチが設置され、水と緑に囲まれた中でリラックスしていただける場所になっています。


 

馬場川通りアーバンデザインプロジェクト

民間主体で公共空間(公園・道路)をつくりあげました。

2021年3月31日に計画着手を市長に報告した「馬場川通りアーバ ンデザインプロジェクト」。本プロジェクトは、「前橋市アーバンデザイン」を可視化するために公共空間(市道・遊歩道公園)である馬場川通りを民間資金・民間事業としてリニューアルするものです。市民参加の準備委員会や社会実験、 関係者との意見交換、事例視察を積み重ね、専門家や行政の力も借り ながら官民連携で計画を練り上げてきました。工事の竣工がゴールで はなく、その先の「まちづかい」を市民自らが描きエリアマネジメントを 実践することと、公共空間の中長期管理者としての行政との連携をふく めた、まちのいとなみ全体がアーバンデザインなのです。

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プロジェクトの工事【ハード】部分は、地元関係者による太陽の会からの寄付金を主な財 源にして、民間の寄付金と国の補助により共同設立された前橋市アーバンデザインファンドの助成金を活用。設計計画や「まちづかい」のための社会実験等の【ソフト】部分は、機関投資家(第一生命)資金による前橋市SIB事業や国交省補助金も活用しました。このようにファイナンス面の特徴は、①地元民間寄付、プロフェッショナルな民間投資と いう「民」資金を中心にしていること。②いずれも「国内初」となるSIBとファンドという新しい仕組みを活用していること。③民間資金と国補助を活用して市税を投じない官民連携と なっています。

コンセプトは「つながりながら成長する拠点づくり」

​現状

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最終的なデザインプランは、地域関係者 や準備委員会に参加された皆様の意見を 取り入れ、時間・空間・文化の3つのつなが りからなるコンセプトに基づく美しい景観と 親水性を高めた快適な空間になっています。 

計画

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馬場川通り、中央通りから千代田通りまでの約200mがレンガとベンチのリラックス空間に。

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レンガ敷きで

車道と歩道がフラットに。

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水や緑に近づき、 ゆっくりできるデッキとベンチ。

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ベビーカーや車いすでも

楽しめる場に。

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未来を ヨクスル

都市利便増進協定の活用により、 「馬場川通りを良くする会」が発足!

馬場川通りリニューアル工事に伴い、都市利便増進協定を活用することで公共空間を民間が管理、利用できるようになる仕組みが導入されました。これは全国に先駆けた先進的な取り組みであり、有効に活用 することで市街地の活性化が大きく期待できます。こうした社会的背景をふまえて、従来の親交会に地域市民や学生、周辺事業者を加えた新たな 組織体制の検討を、2022年5月より一年進めてきました。 その結果、2023年5月、馬場川通りリニューアルをきっかけとしたにぎわいの創出と、民間主体の運営による馬場川通りの魅力度向上を目指す「馬場川通りを良くする会」が新設されました。発足のメリットとして は、馬場川通りのにぎわいの創出だけでなく、民間ならではの利用者の利便 性向上や、効果・効率的な維持管理による景観維持が挙げられます。 「馬場川通りを良くする会」は、その名の通り「馬場川通りを良くしたい」 という会員の主体的な活動と市民の巻き込みが重要な民間団体です。 当面の間は会員からの会費により小さく運営しますが、イベントの誘致 やグッズ販売など、馬場川通りを舞台にした新しい事業を開発し、規模 を拡大していく予定です。そうした「馬場川通りを良くする会」の活動から創出される好循環「馬場川通りのにぎわいサイクル」によって、会員も含めて地域のステークホルダーの共存共栄に貢献することを目指しています。

前橋のヨクスルはここから始まる!

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馬場川通りをヨクスル会発足の3つのメリット

❶ 利用者の利便性向上

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活動やイベントの利用時間帯や実施内容などの要望に柔軟に対応し、通りの店舗や事業所みんなで、安全に楽しくご利用いただけるようにサポートします。

❷ にぎわいの創出

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まちづくりを学ぶ学生など若年層とも連携して長く継続的 に関わる人を増やすとともに、地域以外の関係者を巻き込み、広く市民が参画する定期的なイベントを開催。いつでも 何かやってる馬場川通りをイメージづけます。

地域内外に馬場川通りに縁とゆかりがある人を増やすことが重要

❸ 効果・効率的な維持管理による景観維持

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馬場川通り遊歩道公園の管理が前橋市から民間団体へと移行することから、市民参加によるコストをかけない維持管理を可能にします。さらに、植栽管理のプログラムを近隣 教育機関のカリキュラムに採用するなどの取り組みを進めることにより、次世代へと長く継続的に景観を維持する取り組みを行います。

はじまってます!良くする会の新しい活動

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同士を増やそう

「まちづかい」の学びの場を提供し、 馬場川通りを良くする仲間づくりを。

前橋デザインコミッション(以下、MDC)では、前橋のまちづくりに参加してみたい人、まちづくりを学びたい人、前橋が好きな人、仲間を作りたい人、世代を超えた交流をしたい人に向けて、 これまでも折々に「まちづくりセミナー(無料)」を開催。多くの市民の関心の高まりを受けて、 2023年8月からは毎月実施しています。そして馬場川通りを良くする会の協力のもと、2024年4月の馬場川アーバンデザインプロジェク トの完成お披露目会へ向けて「、NEXT MACHI CREATORS(以下、ネクマチ)」と称して新しい馬 場川通りのための活動やイベントを企画・実践する学生・社会人・シニアの方々を募集。建築家の 宮崎晃吉さんをお迎えしたスペシャルセミナーと、各方面の専門家から「まちづかい」を実践形式で学べるワークショップ(4回)を開催。もちろん参加無料で、事前申し込み(定員30名)で誰でも参加できます。馬場川通りを良くする活動を継続的に取り組むため、その仲間づくりに努めています

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セミナーで専門家から学び、ワークショップで多世代と実践

ヨクスル会発案その1 「Poppin Rose Market」

まちなかではなかなか買い求める機会が少ない前橋産のバラの販売会。前橋バラ組合の協力で不定期開催され、バラ500本が 90分で完売するほどの人気のイベント。

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ヨクスル会発案その2 「毎月第4日曜はゲーム大会」

馬場川通りの空きスペースに人工芝を敷き、 夏場はレジャーシートとローテーブルで、冬場はこたつを設置。家族や友人とボード ゲームを楽しめるイベントを開催。

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Z世代も いっしょに

馬場川通りのアーバンデザインについて 勢多農林高等学校で講義を実施

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25年以上前から馬場川通りの花壇の植花活動に取り組み、馬場川通りアーバンデザイン プロジェクトでも植栽に協力している群馬県立勢多農林高等学校にて、プロジェクトに関す る講義とワークショップを開催。すでに2023年の6月と9月そして2024年の1月とこれまでに 計3回実施されています。特別講師として、株式会社ランドスケープ・プラスの平賀達也代表 取締役とランドスケープユニットチーム「kiyokazu」の藤井清美さん・持山和美さんを招いた 講義では、緑地土木科やフラワーデザイン科など参加する生徒たちの所属に合わせて景観 や植栽のデザインに関する手法や事例をわかりやすく解説。地域ゆかりの深い若い世代とと もに、馬場川通りを良くする活動を推進しています。

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毎回テーマを決めてチームに分かれて生徒たち 自身が意見を出し合うワークショップも実施。 休憩時間も講師と生徒たちのコミュニケーションはとても活発に。

全国エリマネの研究交流会で 事例報告部門のアワードを受賞!

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25年以上前から馬場川通りの花壇の植花活動に取り組み、馬場川通りアーバンデザイン プロジェクトでも植栽に協力している群馬県立勢多農林高等学校にて、プロジェクトに関す る講義とワークショップを開催。すでに2023年の6月と9月そして2024年の1月とこれまでに 計3回実施されています。特別講師として、株式会社ランドスケープ・プラスの平賀達也代表 取締役とランドスケープユニットチーム「kiyokazu」の藤井清美さん・持山和美さんを招いた 講義では、緑地土木科やフラワーデザイン科など参加する生徒たちの所属に合わせて景観 や植栽のデザインに関する手法や事例をわかりやすく解説。地域ゆかりの深い若い世代とともに、馬場川通りを良くする活動を推進しています。

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全国エリアマネジメントネットワークは、全国各 地で活動するエリアマネジメント組織の方々が中心となって、2016年に設立したネットワーク。

​馬場川通りの歴史

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「水と緑のまち」まえばしを象徴する広瀬川とともに市街地の中央を流れる馬場川は、現在、遊歩道公園として整備されて、潤いと安らぎの景観を演出していますが、かつては、ここに利根川が流れており、前橋台地を削った跡が大手町から千代田町、本町に連なる崖線(坂)として残っています。


馬場川は、旧利根川の右岸の名残りとして前橋台地の崖下を流れる川筋ということになります。

 中央アーケード通りの坂下で暗渠だった馬場川がその流れを見せる所に、船着き場だった生き証人のような「船つなぎ石」がありますが、元々は坂の中程にあったものを移したようです。


ここから北に広がる中心市街地は旧利根川の氾濫原で「広瀬川低地帯」と呼ばれていて、赤城火山の山麓崖と前橋台地北東縁の崖に挟まれた幅2.5~3キロメートルの地溝状を呈しています。この間を旧利根川が流路を変えながら徐々に南の前橋台地の崖下に向かって移動していったと云われています。


馬場川の名前の由来としては、江戸時代に馬の調練場があり、そこを流れる川で「馬場川」になったとのことです。
また、この辺りは「紺屋町」と呼ばれ、染物屋や染物の職人が住んでいたことからその名が付いたようです。染物は「洗っては染め、染めては洗う」という作業を繰り返しますので川の近くが便利だったのでしょう。

 なお、馬場川は、整備された遊歩道沿いと建ち並ぶお寺(東福寺、隆興寺、養行寺、正幸寺)沿いの流れ(三河町一丁目)以外の多くの場所では暗渠となっているため始点と終点が分かりにくいですが「るなぱあく(中央児童遊園)」の北側~東側を流れる風呂川から、大手町三丁目の前橋聖マッテア教会付近で分流して始まり、所どころ川面を見せながら、国道17号の下を潜ります。


その後は前述のとおり散歩道に相応しい、遊歩道、寺町的な雰囲気漂う歩道に沿って流れ、国道50号を潜ると松竹院の東に出て、両毛線高架の南側を流れた後、文京町一丁目で端気川に合流しています。

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