2023年秋の馬場川通り遊歩道公園改修工事の竣工に向け、前橋デザインコミッション(以下、MDC)が主体となり、官民連携で進める「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」。2021年12月に行った地域関係者へのデザインコンセプト説明会に引き続き、2022年2月〜3月の期間で、地域の皆様方に具体的なご意見、ご要望をお聞きする「意見交換会」を実施しました。
第1回意見交換会
令和4年2月10日(木)の15時〜16時と19時〜20時の昼の部と夜の部で2回に分け「令和3年の説明会時の質問に対するお答え、ならびにデザイン更新案に関する意見交換会」を開催しました。
当日は昼夜の部で22名にご参加いただきました。
昼の部
夜の部
マスターデザイナーである平賀氏にデザインのコンセプトをご説明いただきました。具体的に、昨年実施した「馬場川通り地域関係者説明会」で得られたご意見などを反映したデザイン更新案をご紹介いただきました。
意見交換会では、通りが綺麗になることへの期待しているお声を多くいただきました。
他には、歩車道が一体となったときの交通の安全性の心配、川に落とされるゴミ問題、長く滞在できるサードプレイス、全国から視察に来るようなものを作ってほしいとなどのご意見をいただきました。
第2回意見交換会
令和4年2月17日(木)の15時〜16時と19時〜20時の昼の部と夜の部で2回に分け「改修工事後の運用管理に関する意見交換会」を開催しました。
当日は昼夜の部で16名にご参加いただきました。
昼の部
夜の部
意見交換会では1回目と同様に、車と人の共存に対する不安が挙げれられました。
そこで、交通の安全性の向上のために、MDCとしてハンプ設置の実験などを検討していることをお伝えいたしました。
ハンプ実験候補地
さらに、千代田通り馬場川通り交差点の歩行者信号が車の急加速に影響しているという仮説から、車からの視界をコントロールして検証する事もお伝えしました。
歩行者用信号による車運転者の心理仮説
オープンハウス
令和4年2月21日(木)の13時〜23時の間でオープンハウスを開催し、模型を囲んでご意見をいただきました。
当日は10名にご参加いただきました。模型は継続してMDCに設置してありますので、随時見学ができます。
模型を囲んでのディスカッション
今回の模型は、馬場川関係者の意見を反映した形になっています。前回から進化したデザイン案をより具体的に実感していただき、ご賛同やご期待の意見をいただきました。また、この場でも「交通の安全性」が関心ごととして出されました。
第3回意見交換会
令和4年3月1日(火)の15時〜16時と19時〜20時の昼の部と夜の部で2回に分け「運用管理についての具体的な内容に関する意見交換会」を開催しました。
当日は昼夜の部で14名にご参加いただきました。
昼の部
夜の部
交通の安全性の派生で、さまざまな人の通りの快適性を検証すべく、MDCでは車椅子を購入しレンガ敷きの道路での動作検証を行いました。テルサ前のレンガ敷きの歩道で検証したところ、通常の舗装道路と変わりなく通行できましたが、個人差もあるので、引き続き検証を重ねていきたいと思います。
運用管理については、馬場川通り親交会を中心に取り決めていくことが重要であるという意見が出されました。また、現状の運営課題として、一部の方に日常の管理が集中してることが問題点として挙がり、できれば協力したいとのご意見もいただきました。
第4回意見交換会
令和4年3月15日(火)の15時〜16時と19時〜20時の昼の部と夜の部で2回に分け「1-3回目の意見交換会の総括」を開催しました。
当日は昼夜の部で21名にご参加いただきました。
昼の部
夜の部
1-3回までの意見をまとめて、ご参加いただけなかった人にもデザインや交通の課題について共有しました。
最後に、中央通りと馬場川通りの交差地点にあるトイレの改修についてお話ししました。男女の区別なく、誰もが快適に利用できる「世界基準のユニバーサルトイレ」の導入について検討していることをお話しして、皆さんにご意見を伺いました。
ユニバーサルトイレ 平面図(案)
不特定の男女が空間を共有するため犯罪面などの不安があることや、混雑時を考慮して男性小便器も必要ではないか、などの意見が出されました。
現状のトイレの機能は落とさず、公園管理用の資材を収納する倉庫機能も兼ね備えていることから、評価としては前向きな意見が多く出されました。
これからも、ご関係者やプロジェクト準備委員会など、多くの人のご意見をお聞きし、ご協力頂きながら、皆さんにとって素晴らしい通りになるように進めていきたいと思います。
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