実施概要
2022年5月28日(土)29日(日)に馬場川通りを一部車両規制して、公開空地や駐車場、商店街のアーケードを利活用して、歩行空間の高質化を検証する「馬場川パーク」を実施しました。
2023年秋の馬場川通り遊歩道公園の改修に向け、官民連携で整備計画が進んでいます。「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」として、通常の公共工事と違い住民や市民が参加して通りの将来像を作り、実践していきます。
昨年、準備委員会を立ち上げ、住民、お店、高校生、大学生、社会人、主婦、シニアなど市民が130人以上も登録しています。昨年10月の社会実験を踏まえて、今回は一過性のイベントにならずに継続できるような活動として、周辺の施設や事業者と連携することを目指しました。
馬場川通り周辺の関係者全員で「新しい前橋、新しい馬場川通り」を作り上げていく一歩となりました。
1)馬場川チョークアート
前回の社会実験に引き続き今回もチョークアートを行いました。デザインは準備委員会の案をもとに、前橋出身のイラストレーター サイトウアケミさんが作成。こどもを中心に街を彩るという経験を、20mの道路というキャンパスを通じてしてもらいました!体験後は、みんなでブラシでゴシゴシして綺麗にしました。
なんの絵だろう〜
綺麗な絵が完成してきた!
アーティストのサイトウアケミさんとめぶく!
2)“馬”ペインティング
アーツ前橋さん前の公開空地でアートづくりに挑戦しました。参加するおこどもたちは、それぞれ好きな青色で馬ロゴに塗り塗り。1人ひとりの作品が合わさって一つの作品に!70名を超える方にご参加いただけました!ゆらめく馬ロゴで青色に染まる空間は、馬場川のようでした!
ウマロゴがいっぱいの作品
個性のあるウマがいっぱい
3)プランター作りワークショップ
馬場川通りに設置するプランターをみんなでDIYしました。廃材のパレットを電動工具で加工して、素敵な木製のプランターをリメイク。中に入れる鉢には、勢多農林高校の生徒にハーブの植え方や育て方をレクチャーしてもらいながら、みんなで寄せ植えをしました。同時に実施した、プチハーバリウム作り体験も大好評でした。
まずは、廃材のパレットをカット
子供たちは、初めて使う電動工具におっかなびっくり。「でも、楽しい〜」
大人も楽しめるDIY。お陰さまで作業がスピードアップ!
参加したみなさんのおかげて、あっという間に9個のプランターが完成!馬のステンシルもキレイです
群馬日産様の電気自動車で電動工具の電源を確保。ご協力、ありがとうございました!
勢多農林高校の生徒に、プランターに植えるハーブの解説をしていただきました。ローズマリーは、記憶力と集中力を高める効果があるとか。
ローズマリーを真ん中に植えて、周辺をレモンタイムで埋めていきます
勢多農の生徒さんレクチャーで、ハーバリウム作りにも挑戦。
素敵なハーバリウム
勢多農さんは、学校で収穫した野菜も販売。玉ねぎが1キロ200円で、即完売でした
最後に、お水をたっぷりあげました
4)馬場川通り植栽アンケート
環境チームは発信でなく、馬場川通りに来るひとの『声をもらって』プロジェクトに返そうと考え『植栽』に絞ってアンケートをしました。植栽の管理はリニューアル後の大きな課題になるはず。アンケートの集計はまだ途中ですが、通りの店の人たちや市民のみなさんと一緒に環境を整え、みどりの手入れをするためのアイデアがみつかると思います。
木が彩られる!!
アンケート調査中
5)車速抑制アイデアソン
馬場川通り周辺のお店や住人の方から、馬場川通りを通行する車両に対する不安の声があり、ドライバーに安全運転を訴える策を考えるアイデアソン(アイデアマラソン)を実施しました。前橋工科大学の森田教授に前橋の交通事故事情や安全への取り組みの先行事例をご紹介いただき、その後、参加者でまち歩きをしながらアイデアを考えました。会場に戻ってきてグループに分かれてアイデアをぶつけ合い、それぞれのグループごとに集約されたアイデアを発表しました。出されたアイデアは、具体化を検討して、馬場川通りで実証していく予定です。
銀行裏のスペースをお借りして、芝生に座りながらのアイデアソン。ピクニックのようです
馬場川通り周辺の関係者の安全に対する想いを背景に、車速抑制アイデアソンを実施
冒頭、前橋工科大学の森田教授に、前橋の交通事情とドライバーのハートに訴える重要性などをお話しいただきました。
まち歩きで、実際の交通を見ながらアイデアを考えてみる
高校生や大学生を中心に12名が参加してくれました
先行して整備が完了している広瀬川遊歩道も確認しながら、ドライバーと歩行者の気持ちになって考える
会場に戻ってきて、それぞれのアイデアをお披露目
各グループごとに発表。「シャボン玉を飛ばしたら?」など、楽しいアイデアが出されました!
皆さんのアイデアは、ボードに飾って皆さんにお披露目。今後、このアイデアを膨らませて検証に繋げていきます。
6)あおぞらこども図書館
群銀裏スペースに芝生・パレット・馬場ベンチを設置し、青空の下で絵本が読める空間を生み出しました。元気21内にあるこども図書館さんと連携し、こどもも大人も楽しめる絵本読み聞かせも開催!鐘の音と共に発せられる「おはなし会はじまるよ〜」の呼びかけにこども達が集まり、楽しそうな声が馬場川周辺に聞こえていました。
ウマベンチに乗って絵本読む家族
色んな絵本があるよ!
読み聞かせ始まるよ〜
7)馬場川あそび
事前予約制で土曜日は竹水鉄砲作り、日曜日は馬場川に流せるペットボトル船作りを開催しました。自分オリジナルの竹水鉄砲で的当てゲームを楽しんだり、馬場川に流した船を楽しそうに追いかけたりと、普段は遊び場にはしにくい馬場「川」で目一杯遊べる時間となりました。「もう一回!もう一回!」とたくさんのこども達が目を輝かせながら「川」と親しむ・つながる機会となり、とても素敵な空間でした!
ペットボトル船の作り開始!
船の形や模様を真剣に考える!
出発!!
竹の水鉄砲作り始めまーす!
濡れても楽しい!
8)馬場川MUSIC
土曜日は、前橋市立前橋高等高校さんの吹奏楽部、厩橋チンドン倶楽部さんによるパレードを馬場川通りと中央通りで開催しました。圧巻の演奏で多くの人を魅了しました。日曜日は、ストリートライブを馬場川通りと中央通りの交差点で開催。群馬大学の音楽系サークルさん、馬場川通りのジャズ喫茶のダウンビートさんに演奏いただきました。それぞれの奏者が普段の活動場所とはちょっと違う”まちなか”に染み出して奏でる様子に、街ゆく方々が立ち止まりたくさんの音色を感じることのできる演出になりました!
群馬大学の音楽サークルが即興も披露!
ダウンビートさんが路上に染み出しました!
厩橋チンドン倶楽部と市前吹奏楽部の文化交流
記念に、はいチーズ!
9)ダイ“ 馬場”ーシティ
「誰もが楽しめる馬場川通り」を目指して、車椅子、視覚障害、聴覚障害、小さいお子さん連れの方など、多様な人々がみんなで楽しめる事は何か?を考える会を開催しました。当日は近隣の群馬医療福祉大学「つむぎの広場」所属の学生にサポートと観察を依頼、一緒に歩きながら馬場川通りの環境やお店を確認しました。馬場川通り改修プロジェクトの説明を受けた後、馬場川通りの喫茶店に場所を移し、みんなで意見交換しました。それぞれ、色々な課題はあるけれど、どのように乗り越え、楽しんでいるかを共有。また、色々な障害を持った人が同時に楽しめる事はないか?など、前向きな議論で盛り上がりました。この活動は今回をスタートに、継続的に開催していく予定です。
馬場川通り入口に集合。「初めまして!」
まずは、みんなでお話ししながら、馬場川通りをブラブラしてみました
まちに来た時のお困りごとを共有、群馬医療福祉大学の学生さんが会話を記録してくださいました
馬場川通りがどう新しくなるかの解説も聞きながら、ブラブラまち歩き
まち歩きの後、馬場川通りの喫茶店「マルカ」でお話し
「通りがこんな感じになったら楽しいですよね」と具体的なアイデアも出てきました
「色々なハンデを持った人が同時に楽しめるゲームがあったらいいね!」で盛り上がりました〜
当日お話しした内容を学生さんがレポートしてくれました↓
10)馬場川プロジェクトブース
馬場川通りの模型やパース図、MDCの取り組みを動画で紹介するブースを設置しました。馬場川の中に生息する新しい仲間と共に元気21下の公開空地を彩りました。新しくなる馬場川通りを含めた「まちづかい」を多くの人と考え、実践できる機会をこれからも作って行く予定です。
馬場川の仲間達
未来の馬場川
11)ご協力いただいた方々のご紹介
多くの方々にご協力いただき誠に感謝しております。
前橋市 都市計画部 市街地整備課:公開空地等の利用申請、人工芝貸出
アーツ前橋:キッズ用景品
以下、コメント
第2回社会実験にむけて「アーツ前橋」にもお声がけいただきありがとうございました! 今回の社会実験の良かった点を生かしつつ課題も解決しながら、アーツ前橋にいらした方 が馬場川通りやまちなかへ、まちなかのお店やイベントへいらした方が馬場川通りを歩い てアーツ前橋や元気21へ、といった流れ・交流が日常の風景となるよう、再整備をきっ かけにハード・ソフト両面から新しい馬場川通りが生まれるのを楽しみにしています!
こども図書館:リサイクルブック、読み聞かせ
以下、コメント
あおぞらおはなし会には、百戦錬磨のベテランボランティアさんに出演していただきました。初の屋外ライブを体験し、眠っていた何かが目覚めたようです。皆さん瞳をキラキラさせ「楽しかった!また読みたい!」を連発。おかげさまで、私ども職員も幸せな気持ちになりました。お客様と演者の双方が楽しみながら、ゆるりとまちなかで遊べるよう、微力ではありますが、これからも関わらせていただけると幸いです。
バルストリート:テント、テーブル
以下、コメント
市街地活性化の手助けになれると幸いです。
12)まだまだ続きます。
準備委員会は、随時参加可能ですので、この記事を見て興味を持った方は、是非お申し込みください!
プロジェクトの情報はMDCのWebページでお知らせしています。
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