7月1日土曜日、全国エリアマネジメント・ネットワークの第3回エリアマネジメント研究交流会が東京をメイン会場にインターネットとのハイブリッドで開催されました。調査報告、研究報告、事例報告の部門で全国のエリアマネジメント団体や大学、シンクタンク、デベロッパー等が22の発表を行いました。
MDCからは宇都宮大学大学院との連名で「前橋市馬場川通りにおける連鎖発展的社会実験による中心市街地活性化の担い手育成と賑わい創出」と題して、日下田企画局長が事例報告を行い、見事に事例報告部門のアワードを頂きました!
「連鎖発展的社会実験」などと長い漢字で表現すると分かりにくいのですが、報告の中身は「プランター数珠繋ぎ!」。つまり、MDCが市民の皆さんと取り組んできた「廃パレットでプランター造り」➡「ハーブの寄せ植え」➡「クリスマス・ツリーの台に活用」➡「ツリー用オーナメント造り」➡「バーブでお料理」➡「ストリート・クリスマス・パーティ」といった通りの「賑わい」につながる一連の活動を紹介したものです。
さらには、馬場川通り最高速度20㎞/hに対して速度超過が多いことについても、プランターを道路上に置いて速度抑制する社会実験という通りの「安心」に繋がる活動。馬場川通りで長らく行われている川の水を汲んでの花壇やプランターへの水やりも「快適性」に繋がることとして、多面的な拡がりについても紹介しました。
他アワード受賞者は東京大学や三菱総合研究所、野村不動産ほか老舗エリアマネジメント団体で、どれもアカデミックだったり、社会課題に対する長年の取組みを紹介するものだったのに対してMDCの「プランター数珠繋ぎ」という報告は比較的軽い話題提供で、ちょっと「楽しげ」な内容が評価されたようです。それ以上に、市民が関わることで「連鎖発展的」にまちづくりが確実に前進していることが伝わったのだと思います。
沿道の伐採木を活かしたクリスマスオーナメント制作
ハーブの寄せ植えは高校生が先生
みんなでプランター制作
馬場川通りアーバンデザイン・プロジェクトでは市民参加の「馬場川通り準備委員会」が今回報告した社会実験を積み重ねてきています。また、馬場川通りの商店街組織を「馬場川通りを良くする会」に移行して、両者一体的なエリアマネジメント構築向かっていますので今回のエリマネ・アワード受賞は関係するみなさん全員の成果ですし今後の前進の活力になってくれるハズです。
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